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ケリー長官「南シナ海の人工島憂慮」、王毅「中国の合法的権利」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.18 08:58
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米国が、中国の南シナ海の人工島建設を「砂の万里の長城」に例えてブレーキをかけた。しかし中国が領有権を前面に出して強く反発しながら南シナ海び緊張が高まる見通しだ。

ジョン・ケリー米国国務長官は16日、北京で王毅・中国外相との会談後に行った記者会見で「米国は南シナ海で進めている中国の人工島建設に憂慮を示して(中国側に)領域内の緊張緩和と外交的信頼を増進できる措置を取るように促した」と明らかにした。これに対して王外相は「人工島建設は完全に中国主権の範囲内のことであり合法的な権利だ。国家主権と領土安定を守ろうとする私たちの意志は絶対に揺るぎない」と返した。

ケリー長官のこの日の発言は今後米国が南シナ海問題に本格的に介入するという信号で分析されている。実際に米国は、中国の人工島建設について大衆攻勢を強化している。ハリー・ハリス米太平洋艦隊司令官は3月「中国が浚せつ船とブルドーザーで“砂の万里の長城”を作っている」と批判した。ダニエル・ラッセル米国務部東アジア太平洋次官補も13日、上院外交委公聴会で「南シナ海の暗礁にいくら砂を注ぎ込んで柱を打ち込んでも、主権を作ることはできない」と非難した。浚せつや埋め立てが国家領土を変更させることができないという国際法を念頭に置いた発言だ。ウォールストリートジャーナルなどによればアシュトン・カーター米国防長官は最近、中国が人工島を建設中の南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島)の12カイリ以内に軍用機と軍艦を派遣する問題を検討するよう指示した。

 
これに先立ちニューヨーク・タイムズ(NYT)は先月8日、中国が南沙諸島のミスチーフ礁(パンガニバン礁)に造成中である人工島の衛星写真を公開した。フィリピンから約240キロ離れたこの暗礁は中国とフィリピンが領有権を争っている。中国は現在のミスチーフ礁やファイアリー・クロス礁(中国名:永暑礁)を含め南シナ海7カ所で暗礁を埋めて軍用滑走路や港などを整備した人工島を作っている。南沙諸島は中国を含めブルネイやマレーシア・フィリピン・台湾・ベトナムなど6カ国が領有権を主張している。NYTは8日に公開された米国国防省の報告書を引用して、中国が大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風(DF)-5」に、複数の弾頭がそれぞれ違う目標を攻撃する「MIRV」を新しく装着するなどミサイル戦力を強化していると16日(現地時間)報道した。「東風-5」は射程距離が1万2000~1万5000キロに達して中国で米国本土への攻撃が可能だ。

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