【社説】ソウル大病院の「尊厳死」の第一歩を歓迎したい
金寿煥(キム・スファン)枢機卿が無意味な延命治療を拒否、死去したのをきっかけに、韓国社会で「ウェルダイイング(well-dying)」への関心が大きく高まった。
蘇生する見込みのない患者に各種の機械や装置を付着し、苦しく人生を終えさせる慣行が、果たして正しいものか、についての反省が始まったのだ。ソウル大学病院が国内初めて、事前の医療指示書を公式に導入し、患者が自ら延命治療を選べるようにしたのも、こうした社会的な雰囲気に支えられた部分が大きい。