朴教授はまた「“正しい教育”という用語についても同じことが言える。全国教職員労働組合を非難する人は“偽りの教育”を叫ぶ人のように見なされる」と述べた。
こうした方法の「単語独占」が多い。最も誤用される単語は進歩だ。事実上、進歩という単語は左派か右派かというイデオロギーとはそれほと関係がない。旧ソ連では旧体制を守ろうとする共産主義者が「保守」だった。また、共産主義の解体と市場経済を掲げた人々が「進歩勢力」だった。
よって、進歩右派、保守左派と呼ぶことは不可能でない。しかし韓国では「進歩=左派、保守=右派」という概念が、それほどの異議なしに通用されてきた。朴教授は「北朝鮮寄りの左派のように進歩しない勢力、世界史的な流れに逆行し、文明史的な価値に鈍感な勢力を“進歩”と呼ぶのは、韓国が全力を尽くして守ってきた価値を侮辱することになる」とした上で「韓国社会の理念の地形を“進歩-保守”ではなく“左派-右派”と呼ぶべきだ」と提案する。