元恋人の歌手ク・ハラさん（２８）に手を上げてわいせつ動画を流すと脅迫した容疑がもたれているチェさん（２８）が裁判で財物損壊を除く容疑を全面否定した。ソウル地裁で１８日、傷害・脅迫・強要・財物損壊などの容疑で起訴されたチェさんの初公判が開かれた。

チェさんは昨年９月、ク・ハラさんと争う過程で腕や足などに打撲傷を負わせて、「性関係動画を流す」と脅迫した容疑がもたれている。あわせてク・ハラさんの身体を隠し撮りして、自分の前にク・ハラさんの所属事務所代表がひざまずかせるよう脅迫した容疑もある。

チェさんはク・ハラさんに「芸能人生を終わらせてやる。報道機関に情報提供をする」と予告した。チェさんは実際に報道機関に連絡したが、映像などは渡していないことが分かった。また、ク・ハラさんには過去に一緒に撮影した私的な映像だけを送っていた。

ク・ハラさんは該当の映像を見た後、エレベーターの前でチェさんの前でひざまずいて懇願したという。

この日の公判で、チェさん側は財物損壊の容疑だけを認めてその他の容疑をすべて否認した。特に、検察が証拠として提示したク・ハラさんや知人などの陳述に対する証拠採択に全て同意しなかった。

チェさんの弁護人は「写真は被害者の意思に反して撮影されたものではない。羞恥心を誘発するほどの写真でもない」とし「傷害も防御過程で被害者を制圧して発生したもの」と主張した。

また「性関係動画を口実にいかなる具体的な害悪も告知したことがなく、動画を理由に所属事務所代表にひざまずくよう強要した事実もない」と強調した。検察側はク・ハラさんとその同居人、所属事務所代表などを証人として申請して次の期日に尋問する予定だ。