【コラム】雇用創出?せめて残っているものでも維持してほしい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.06 09:42
この間、中堅企業で20年間働いてきた友人が会社をやめた。会社の事情が急激に悪くなり、やむを得ず退職したということだ。実際、やめたことは知らなかったが、数日前に電話がかかってきた。「最近、光化門(クァンファムン)近くで何かをちょっと習っている。事務室も近いから一度会おう」として知った。8週間コースで小商工人のコンサルティング教育を受けているそうだ。教育が終われば小商工人に営業方式などを教える仕事をするという。一種の自営業だ。退職金は支給されたものの、すでに中間精算をしたところ大したお金にはならないと言った。「新しい仕事を始めようとするとどうしても大変だ。だが、子ども2人が高校生なのに遊ぶわけにはいかないだろう」
その友人のように職場を失うことが他人事でない人が最近どんどん増えている。会社の売り上げが落ち続け、やむを得ずやめざるを得ない場合もあり、取り引きする大企業が破たんして協力会社の職員まで大量に職を失う場合もある。韓国統計庁の雇用動向によると、1月製造業分野の就業者数(440万6000人)は前月より16万人が減り、減少幅は2009年7月(-17万3000人)以降90カ月ぶりに最も大きかった。失職した大勢の人々が創業に乗り出し、自営業者数は増えたというが、他の業種も雇用事情が良くないのは同様だ。