韓国の自殺率、6年間上がり続けていたが…昨年12%下落
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.26 08:42
25日に韓国統計庁が発表した「2012年死亡原因統計」によれば、昨年の自殺死亡者数が2006年以降6年ぶりに下落したことが分かった。自殺死亡者数は1万4160人で、人口10万人あたりの自殺者比率(自殺率)は28.1人となった。依然として2位(日本20.9人)を大きく上回り、経済協力開発機構(OECD)のトップだ。それでも1年前に比べて11.8%(3.6人)下がった数値だ。
韓国の自殺率は2006年の21.8人以来、2011年の31.7人まで急上昇してきた。終わることなく上昇し続けそうだった自殺率が昨年になって10%以上も大きく下がった理由は何だろうか。まず、汎社会的な自殺予防に向けた努力が挙げられる。韓国は2008年の女優チェ・ジンシル、俳優アン・ジェファン氏をはじめ2011年まで有名人の自殺が相次いだ。この間、韓国全体の自殺率が急増して有名人の自殺を模倣するウェルテル効果が作用したという分析も出ていた。
これに対し政府は2011年「自殺予防および生命尊重文化造成のための法律」を制定した。これにともない地方自治体は民間団体の自殺予防活動を支援している。老人自殺の元凶である除草剤クラモクソンの生産も2011年11月から中断させた。統計庁のイ・ジェウォン人口動向課長は「昨年クラモクソンを利用して自殺した人が477人減少した」と話した。彼は「昨年は有名人の自殺もなく、ウェルテル効果も弱くなったと思われる」と付け加えた。