漢族が経済掌握、ウイグル族の剥奪感は暴動の火種(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.04 13:23
◇賃金高い公職・雇用を漢族が独占
これは中国政府が新疆の中国化を促進させるため政策的に漢族の移住を誘導したことによる結果だ。1962年に蘭州とウルムチをつなぐ鉄道が開通すると漢族は汽車に乗って大挙新疆に向かった。大躍進運動と自然災害で中国全域が飢餓に苦しめられた59~61年、文化大革命期間の65~67年に漢族の移住が急増した。91年にソ連が崩壊すると漢族の新疆攻略はさらに加速化した。毛沢東の語録をパロディにした「新疆に来なければ立派な漢族でない(不到新疆不好漢)」という言葉が出るほどだった。中国政府が移住を通じて期待した同化や民族融和はほとんど起きなかった。固有語を使いイスラム教を信じるウイグル人と外地出身の漢族は通婚を忌避し、居住地域も別々だった。むしろ政治的・経済的格差が激しくなり、民族間の二極化現象が起きた。