【社説】口蹄疫問題、青瓦台中心に取り組むべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.16 14:56
口蹄疫(こうていえき)問題のため民心がよくない。 約70日間で310万頭を超える家畜が4000カ所余りに埋却され、直接的な被害額だけで1兆ウォン(約750億円)を超えた。 安易な初動対処と道徳的弛緩という人災に、厳しい寒さで消毒薬まで凍結する天災地変が招いた大型惨事だ。 もっと大きな問題は不信と恐怖だ。 牛を失ってから牛小屋を修理するような近視眼的な対策が繰り返され、2次災難が懸念されている。 温かくなれば家畜埋却地の土壌・地下水汚染で、炭そ病のような伝染病が広がるかもしれないという声も出ている。
政府はひとまず環境汚染の可能性は低いとみている。 しかし昨日あたふたと埋却地周辺に自動警報システムを導入し、補強工事を実施するなど総合対策を出した。 政府がマニュアル通りきちんと殺処分さえしていれば、こうした事態にはならなかったはずだ。 大慌てで傾斜地や河川の周辺に生き埋めにされた家畜の復讐が始まったのだ。 今でも埋却地から流れ出た真っ赤な液体が溝を通って小さな川のようになっている衝撃的な写真がサイバー空間で広まっている。
私たちは政府の楽観論を信じたい。 温かくなって消毒薬が機能を発揮し、口蹄疫の拡散に歯止めがかかることを願う。 政府が述べたように、家畜の死体が腐敗する前に埋却地周辺に遮水壁を設置するなど補強工事を終えて、2次災難を防ぐことを期待する。 しかしこうした対策で社会の不信と恐怖を解消できるかどうかは疑問だ。 いつ起こるか分からない万一の事態に対応するしかない。