韓国特使団の緊迫した対日米中朝外交で「外交部パッシング」?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.13 09:08
韓半島(朝鮮半島)を取り巻く国際情勢が急激に変わっているが、主務部署である外交部の存在感が薄いという指摘が出ている。8日、チョン・ウイヨン青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長をはじめ、対米特使団が米国に出発する時、一行には外交部実務者が一人もいなかった。それに先立ち、対北朝鮮特使団(5~6日)から外交部が排除されたのは南北関係の特殊性のためだったとしても、最大の友好国である米国に行く特使団に外交部関係者が一人もいなかったのは極めて異例的な状況だ。当時、チョン・ウイヨン室長と徐薫(ソ・フン)国家情報院長などがドナルド・トランプ大統領に会っていた時、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官はシンガポール・ベトナム(7~10日)を訪問していた。現政権の「外交多角化」と「新南方政策」に対する協力を求めるためだったが、中心懸案とはかけ離れた日程だった。特使団がトランプ大統領に面談した席にもチョ・ユンジェ駐米大使が同席しただけで外交部本部の要人は誰も含まれなかった。
康長官には金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長がトランプ大統領に首脳会談を提案した事実も伝えられず、シンガポールに出国した可能性もある。青瓦台が「金正恩委員長のメッセージの内容を知っている人は対北朝鮮特使団5人と文在寅(ムン・ジェイン)大統領だけ」と明らかにしたためだ。米国だけでなく、12日特使団の訪中・訪日にも外交部は疎外された。一歩遅れて康京和長官は15~17日、米国ワシントンを訪問してレックス・ティラーソン米国務長官と会談を行う予定だが、特使団の活動にともなう後続会談の性格に過ぎない。