「亡命の北朝鮮兵士、倒れた状態で銃弾を受けた可能性」

「亡命の北朝鮮兵士、倒れた状態で銃弾を受けた可能性」

2017年11月16日09時22分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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イ・グクジョン教授が15日、水原(スウォン)亜洲大病院で、板門店(パンムンジョム)共同警備区域で亡命する過程で銃弾を浴びた北朝鮮兵士の手術の経過について説明している。
  「初日に目につく寄生虫だけでも50匹以上いた。腸をしぼるたびに腸の内容物に混ざって大きな寄生虫が出てきた。このような患者は初めて見た」。

  「アデン湾の英雄」ソク・ヘギュン船長を救ったイ・グクジョン亜洲大病院重症外傷センター長は15日夜、中央日報のインタビューで「JSA亡命北朝鮮兵士」についてこのように述べた。イ教授は「裂けた腸から出てきた寄生虫をピンセットで取り除き、小さな寄生虫は手で取り出した」とし「小腸の中に数千匹、数万匹の寄生虫が入っている可能性もある」と述べた。以下はイ教授との一問一答。

  --寄生虫はどれほど出てきたのか。

  「大量に出てきた。回虫と推定される。医学ジャーナルを見ると、のむ駆虫薬(錠剤の薬)以外に方法はないという。患者が回復した後に駆虫薬をのませることができる」

  --寄生虫はどんな影響を及ぼすのか。

  「寄生虫が傷にくっついて血や傷口を食べる。寄生虫の好物だ。小腸7カ所を縫ったが、寄生虫がここから出てくる可能性がある。そうなると傷が裂ける。そうなってしまえば終わりだ」

  これに関しホン・ソンテ・ソウル大医大寄生虫学教室教授は「北には回虫が非常に多い。回虫は小腸に寄生する」とし「2005年に中国延辺大学と咸鏡北道会寧市の住民を調査したところ、半分が回虫に感染していた」と話した。ホン教授は「人糞で野菜を栽培し、その野菜を食べれば感染する」とし「回虫が銃傷だけでなく腸の弱い部位から出てきて腹膜炎になれば死亡することもある」と説明した。

  学会出席のために訪韓した米カリフォルニア州立大コインブラ外傷センター長が13日に最初の手術に参加した。コインブラ氏は「手でしぼって寄生虫をできる限り多く取り出さなければいけない」と助言した。

  --腹部に便が多かったというが。

  「小腸が裂けて便が臓器を汚染した。韓国人は小腸の内容物が柔らかいが、この兵士は便に近かった。容器1杯以上を出してもきりがなかった。食べる物が違うようだ。1回目、2回目の手術で便を洗うために1リットルの食塩水を100個以上を使った」

  --兵士は何発の弾丸を受けたのか。

  「入って出た穴を確認した結果、4つあると推定される。後ろから受けた弾丸が骨盤を砕いて入って45度の角度で上に向かい、小腸を通って上側の腹壁(腹部の厚い筋肉層)に入っていた。15日の手術で除去した。おそらく倒れた状態で銃弾を受けたと推定される」

  --わきの部位が負傷した理由は。

  「他の弾丸が肺を突き抜けてわきに貫通した。それで肺が危険な状態であり、1週間から10日間が峠だ」

  --米軍がよく応急処置をしたというが。

  「肺が銃傷を負って空気が抜け、胸郭を満たして肺を圧迫した。放置すれば緊張性気胸ですぐに死亡する。米軍ダストオフチームの衛生兵がヘリコプターで細い管を肺に入れて空気を抜いたおかげで死亡しなかった」

  --兵士の小腸は短いと聞いたが。

  「韓国人は普通、小腸が2メートルを超えるが、この患者は160センチほどだった。北朝鮮の人たちの内蔵発育状態が良くないようだ。1次手術で60センチほど切除した。15日の2回目の手術後、排液管を4本入れた。腹部にたまった水・体液・血・寄生虫(卵・幼虫)などを取り出すためだ。内臓が裂ければ便の水が出てきて感知できる」

  イ教授は「これ以上は大変で(外傷センターは)できない。あちこちに揺さぶる勢力が多い」と吐露した。イ教授は週末に一度帰宅するかどうかという生活を送っている。なぜ帰宅しないのかと尋ねると「患者がいるから」と答えた。イ教授は研究室の簡易ベッドで睡眠をとる。研究室はアイロン、服、履き物、電子レンジなどで埋まっている。14日夜にも工事現場で鉄パイプの下敷きになった平沢(ピョンテク)の労働者をヘリコプターで運んで手術をした。

  
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