【コラム】疎通は距離に反比例する=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.03 10:33
サムスンの李建煕(イ・ゴンヒ)会長は1993年に「複合化」を主張した。サムスンをひっくり返したフランクフルト宣言からだ。「私があのホテルから車に乗って高速道路で来るのに10~20分かかった。1カ所にすべての役職員が集まって住むならば40秒で集まることができる。これがまさに競争力だ。物流費用が減って経営スピードが向上される。交通渋滞もなくなる。」海外の売り場の隈でホコリをかぶっていたサムスン製品を最高のブランドにした戦略のうち1つだ。
ホワイトハウスではすぐ隣の部屋で大統領に会うことができる。韓国は秘書棟から乗用車に乗って行かなければならない。心理的距離感は比較にもならない。企業は10分、20分を惜しむために革新をする。1分なら企業が死んだり、生きたりもする。さらに韓国は延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような緊急事態がいつ起こるかも知れない分断国家だ。国土が何倍も広い国より大統領に会う道のりがはるかに遠くなければならない理由が何か。清の最後の皇帝溥儀を守ることができたのは紫禁城の数多くの門と長くて複雑な通路が作る威圧感ではなかった。次の政府のためにでも疎通のための青瓦台の設計図を描いておかなければならない。