亡命した脱北者…「出発1カ月前から煙台に分散して隠れていた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.25 08:57
キム牧師は脱北者が乗って来た船の大きさや船籍などは明らかにできないとしている。キム牧師は、「船が大きいので多くの人が乗れた」と話した。中国では金を払えば公海上まで船に乗せてくれるため船舶を選択するほかなかったというのがキム牧師の説明だ。彼らは中国で船に乗る前に煙台の住宅とアパートに分散して1カ月ほど潜伏しており、出港時間に合わせて集まったという。脱北者の中には北朝鮮を脱出してから短くて2カ月、長くて2年になった人もいた。当初キム牧師は30人余りの脱北者を入国させる計画だった。しかし、脱北者の相当数が「キム牧師が私たちを他の所に売り渡そうとしている」と誤解し、準備過程で20余人以上が離脱した。ブローカーとは違い金を受け取らないで韓国に送るという話を信じなかったというのがキム牧師の説明だ。キム牧師は、「彼らが私の話を信じていれば、30人余りの全員が韓国の地を踏んだだろう」と残念がった。
キム牧師は群山で船を借りながら海上警察など関係当局に申告しなかった。脱北者の入国の動きが事前に知られれば中国や北朝鮮などで問題提起される可能性のためだった。キム牧師は、「中国から出発することから船に乗って公海上まで移動することすべてが違法だと思ったが、彼らが無事に入国することがもっと重要だった」と話した。