<チャイナインサイト>中国はなぜ韓半島問題の「当事国」を自任するようになったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.21 13:04
◇韓米両国に対する警告
中国が韓半島問題の当事者の身分を主張した2番目の理由は「チャイナパッシング」議論を引き起こした両国、すなわち韓国と米国に対し警告メッセージを送るためと考えられる。事実「チャイナパッシング」はその実体の有無とは関係なく中国の自尊心を大きく損ねたことは明らかだ。中国は北朝鮮の核問題解決過程で韓国が中国と十分に相談しなかったとして内心物足りなく考えている。韓国が中国を差し置いて北朝鮮とだけ、そして米国とだけ疎通するとみているのだ。
例えば金委員長が今年初めに南北関係改善の意志を表明した新年辞を発表するとすぐに韓国がこれを中国と一言半句の意見交換もなく受け入れ、また中国・昆明で韓国が北朝鮮と秘密裏に接触し平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加問題を議論したことなどに対し中国は寂しく考えていたという。中国は韓国が北朝鮮と行っていること、そして米国との間で行き交う対話において中国と十分に共有していないと疑っている。