【コラム】残忍な張成沢の処刑…北朝鮮の運命は(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.16 15:27
恐怖政治の効果はすぐにあらわれた。忠誠争いが火を吹くように続いている。生きるために自動的に出てくる無条件反応だ。「プロレタリア独裁」「先軍政治」のような抽象的なスローガンは消えた。ひたすら「白頭(ペクトゥ)血統」の父系の血縁だけを追求する部族国家に回帰した印象だ。北朝鮮は「元帥様のほかには誰も分からない」という。知りたがっていてはケガをするという恐れがにじみ出ている。独裁政権は末期になるほど無慈悲で残忍になる。恐怖政治は諸刃の剣だ。誰でも犠牲になりうるという危機感が、指導部の動揺と深刻な民心離反を生むためだ。
今、注視する側は中国だ。「北朝鮮の内部問題」としながらも中国共産党政治局の内部の雰囲気は違う状況のようだ。「私たちへの挑戦」としながら煮えくり返っているという。指導部に精通した「環球時報」も「中国人民の多数が北朝鮮の最近の変化に反感を感じている」として「否定的見解と悪くなった世論は、中国指導部が北朝鮮との関係を処理するのに影響を及ぼすことになる」と警告した。米国が遅れて対北朝鮮の非難に転じたのも、中国のこのような水面下の流れと無関係ではないように見える。