<コラム>‘クール’に進めよう対日外交

<コラム>‘クール’に進めよう対日外交

2007年03月14日17時01分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  米国で慰安婦決議案を出したマイク・ホンダ議員は日系3世だ。 にもかかわらず日本の恥部を暴くことに注力している。 なぜか。 それは幼児期の辛い記憶のためという。

  1941年の日本の真珠湾攻撃直後、米国は自国に住む日系米国人を強制収容所に収監した。 1歳だったホンダ氏も家族と一緒にコロラドに連れて行かれた。 7歳になった頃、父はホンダ氏に「日系という理由で機関銃を向けられていることを忘れてはいけない」と語った。 53年に故郷に戻ったが、ホンダ氏の家族はイチゴ畑で肉体労働者として働き、苦労が続いた。 この当時、「皮膚の色、人種を問わず、あらゆる人権が尊重されなければならない」と信じるようになった、というのが彼の説明だ。

  その彼が一つ要請していることがある。 韓国の政治家は出てこないでほしいということだ。 「会いたいという日本のロビイストが列を作っているのに、韓国議員と接触すれば、日本議員との面会を断る名分がなくなる」ということだ。 最近、韓国政治家が米国を訪れる度に会いたいと要求してくるという。 韓国政治家にとってホンダ氏は有難い人物だ。 激励したい気持ちもあるはずだ。 しかし思いも寄らない結果を招く可能性もある。

  ホンダ氏は慰安婦問題を人間の尊厳性に対する侵害と規定する。 それで国境を超越し、米国が乗り出す懸案ということだ。 日本は「過去からの韓日間紛争になぜ米国が割り込もうとするか」と阻止している。 気勢をそぐ作戦だ。

  こうした状況で韓国の政治家が出てくればどうなるだろうか。 結果的に日本政府を助ける格好になる。 振り返ってみると、韓国の対外関係は「感情外交」に流れることが少なくなかった。 04年の米議会が「北朝鮮人権法」を通過させる際、これを知った韓国国会は「人権法処理反対決議案」を推進した。 逆効果が起きた。 米議員の間に、なぜ韓国が出てくるのかという不快感が生じた。 韓国に友好的な民主党のバーバラ・ボクサー上院議員までも「韓国からずっと反対意見が送られてくるが、決して役には立たない」と厳しく忠告した。

  慰安婦決議案をめぐり同じことが繰り返される兆候が表れている。 米政界が慰安婦決議案を処理しようというところに、日本の態度に激怒した韓国議員が立ち上がったからだ。 最近、ある国会議員の会は「日本政府は米下院の慰安婦決議案採択を阻止する動きを中断すべきだ」という声明を出した。 決議案の通過に役立たないのはもちろん、逆効果を招くおそれもある。 今われわれは、「腹が立てば口を開く前に十を数え、本当に怒ったのなら百を数えろ」というトーマス・ジェファーソンの教訓を銘記しなければならない。

  偶然なのか、最近の米国では歴史歪曲論議を引き起こした小説「ヨーコの話」をめぐる論争も繰り広げられている。 これを見守りながらも、われわれは感情的になる場合がある、という印象は否めない。 著者のヨーコ・カワシマ・ワトキンス氏のインタビュー内容が中央日報に報道されると、一部のネチズンは「なぜ弁解を載せるのか」と抗議したという。

  「渇淵而魚」(池の水を抜いて魚を獲る)という故事成句がある。 目的のために手段・方法を問わなければ、後に得るものがなくなるということだ。

  対日外交も同じだ。 感情で押し通せばすぐに何かを得るかもしれないが、副作用も少なくない。 日本の歴史教育者協議会が出した「人物で読む近現代史」という本には、伊藤博文を射殺した安重根義士が80人の一人として紹介されている。 「安義士の人格と愛国心に看守らが感動した」という内容までが書かれている。

  慰安婦強制動員を否認した安倍晋三首相のように歪んだ歴史観を持った人も日本には少なくない。 しかし安義士を尊重する良識ある知識人も多い。 感情的になって彼らの心まで失ってしまってはならない。 民族主義も、対日外交も、いまや‘クール’にやる時ではないだろうか。
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