【取材日記】三流政治に似ていくソウル大学事態(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.13 11:18
ソウル大学本館4階に学生30人余りが集まっている。補職教授事務室である各部屋は彼らの対策会議場所になった。事務室には学校運営に関する文書が散らばっており、学生20人余りは電気マットを敷いて毎晩ここで寝ている。そうする間にシャトルバス改善、軽電鉄開通実務協議など学生らの生活に関連した議論は中断された。
12日のソウル大学本館の風景だ。ソウル大学総学生会が始興(シフン)キャンパス設立実施協約全面撤回を主張して本館を占拠してから64日目になる日だ。彼らは「確実なビジョンのない始興キャンパス設立に反対する」として10月10日に本館を占拠した。「疎通不足を認める」という成楽寅(ソン・ナクイン)総長の謝罪(9月6日)と緊急公開討論会(10月22日)が続いたが、それが終わりだった。学生たちは「全面撤回」の主張を曲げず、学校は「不可能だ」と対抗する間に2カ月が過ぎた。
始興キャンパス設立が初めて議論されたのは9年前の2007年だ。ソウル大学は「国際キャンパスを作る」とだけした。その後数年にわたり遅々として進まない議論が続き今年8月京畿道(キョンギド)始興市と協約を締結した。この時学校側は「第4次産業革命のための研究インフラを作る」と明らかにしたが、具体的ビジョンは提示しなかった。学生たちは「寄宿型大学を作り学生たちを送ろうとしているのではないか」と疑い反発した。
【取材日記】三流政治に似ていくソウル大学事態(2)