「化粧品マニア」金正恩、高級化を指示したが…品質は韓国の70-80年代レベル

「化粧品マニア」金正恩、高級化を指示したが…品質は韓国の70-80年代レベル

2017年05月26日08時58分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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「銀河水口紅」は塗る時に色が出にくく、原料や色素などの成分がまともに表記されていない。(写真=アモーレパシフィック技術研究所)
  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は「化粧品マニア」として知られる。執権初期から北朝鮮の化粧品の品質改善を促す姿が国営メディアを通じて報道された。

  アモーレパシフィック化粧品技術研究所が北朝鮮の化粧品64品目の成分を8カ月間にわたり分析した結果が、南成旭(ナム・ソンウク)高麗大行政専門大学院長の著書『北朝鮮女性とコスメティック』で公開された。南院長は25日、「品質と製造技術レベルは1970-80年代の韓国化粧品レベル」と評価した。

  有害性分も多量に検出された。分析対象64品目のうち7品目から人のホルモン内分泌系をかく乱させるおそれがあるパラベン類の成分が検出された。平壌(ピョンヤン)化粧品工場で生産したシワ改善機能性化粧品「銀河水クリーム」の場合、成分表記にないパラベン類の有害性分が0.0325%検出された。南院長は「衛生規格基準は低く、存在しない可能性もある」と述べた。

  北朝鮮の化粧品は外観は洗練されているが、平壌化粧品工場で作られた「玉流香水」のように容器ポンプがまともに作動しなかったり内容物がもれる場合も一部あった。アモーレパシフィック技術研究所は「香水をかけた部位に香りが速かに広がるには噴射技術が重要だが粗悪なレベル」とし「容器とふたが完全に圧着しないのは金型とプラスチック製造技術が落ちるということ」と説明した。同じ工場で作られた「銀河水香水」については「噴射後の最初の香りが消えた後に残る香りが人工的で刺激的」と評価した。

  南院長は「ミサイルを地球の外に送り出すほどの技術力を持つ北が化粧品容器のポンプや噴射器具を精巧に作れないというのは理解しにくい」と述べた。

  64品目のうち13品目は成分も表記されていない。このほか▼表記された成分の未検出19件▼表記されていない成分の検出17件▼不明な成分検出9件--などの結果が出てきた。北朝鮮の化粧品の賞味期限は2年(韓国は通常3年)。

  北朝鮮指導者の「化粧品愛」は3代連続だ。金日成(キム・イルソン)主席は韓国戦争(朝鮮戦争)以降、軽工業政策に注力して化粧品工場の建設を推進した。2代目の金正日(キム・ジョンイル)総書記もよく化粧品工場に行って現地指導をした。

  執権初年度の2012年、金正恩委員長は国際婦女節(国際女性デー)の行事に参加した芸術家・功労者700人に贈る「春の化粧品」生産を指示した。2015年には平壌化粧品工場を訪問し、マスカラ製品の品質を指摘したりもした。当時、在日本朝鮮人総連合会の機関紙・朝鮮新報は、金正恩委員長が「外国のアイライン、マスカラは水の中に入って出てきてもそのまま維持されるが、国内(北朝鮮)生産製品はあくびをするだけでたぬきの目になる」と指摘した、と伝えた。南院長は「海外での経験が多い金正恩委員長はランコムやシャネルなど海外有名化粧品ブランドに言及し、北の化粧品の品質を高めることを注文している」と述べた。金正恩委員長は化粧品を「プレゼント政治」にも活用している。金正恩委員長は昨年5月、労働党第7回大会参加者に薄型テレビなどをプレゼントし、12月には農業勤労者同盟員に銀河水化粧品を配った。

  脱北女性167人を対象にアンケート調査をした結果、99人(61.1%)がスキン・ローション・クリームなどで薄く化粧をするだけと答えた。ある脱北女性は「韓国に来てハナ院(脱北者定着支援施設)で化粧を習ったが、初めて聞く話ばかりで熱心に聞いた」と語った。
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