韓経:「自由貿易主義の退潮憂慮…開放経済で成長した韓国には大きな危機」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.27 10:47
◆「自由貿易主義の退潮ではない」
ミン・ギョングク江原(カンウォン)大学経済学科名誉教授は別の論理を展開させた。ミン教授は「EUは農畜産物の輸入を厳格に制限して環境問題などを前面に出して非関税障壁を立てるなど、むしろ保護貿易主義に近い共同体」として「英国はそのような保護主義が嫌で外側に出てきて自由貿易をするということ」と話した。彼は「米国のトランプ現象は孤立主義の側面があるが、ブレグジットはそうではない」として「(EU中心国である)ドイツが英国に輸出するものが多く、英国もEU市場が重要なので双方が保護貿易主義を取ることはないだろう」と見通した。
チョ・ドングン明智(ミョンジ)大学経済学科教授もやはり「EUに属していれば集団で動かなければならず規制が多い」として「英国はEUが不便だから出て行ったとみるべきだ」と説明した。キム・インチョル成均館(ソンギュングァン)大学経済学科名誉教授は「ブレグジットを自由貿易精神の退潮だとは考えない」として「自由貿易をすれば良いということが歴史で証明されたことなので、1~2年ほど試行錯誤を経て(EUと英国が)合理的に向かうだろう」と話した。