ディーゼル車をリコールしたベンツ、韓国市場への対策は明らかにせず

ディーゼル車をリコールしたベンツ、韓国市場への対策は明らかにせず

2017年07月20日16時22分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  独ダイムラーグループが排出ガス操作疑惑を受けている「メルセデス・ベンツ」ブランドのディーゼル車300万台に対してリコールを決めた。ただし、欧州内で行われるリコールに対して計画を明らかにしただけで、韓国で販売されている車両に対しては何の立場も出さなかった。

  ダイムラーは欧州全域におけるベンツのディーゼル車300万台に対して「自発的なサービス」を実施する予定だと18日(現地時間)、明らかにした。窒素酸化物のような有害ガス排出削減のために設置されたディーゼル車両エンジンのソフトウェアを無料で整備する、大規模リコールを行うということだ。対象車種は、自動車による大気汚染物質の排出規制値を定めたEURO5とEURO6の規定が適用されたディーゼル車両で、2億2000万ユーロ(約284億円)が必要になるものとみられる。ダイムラーは今後、具体的なリコール方式や時期などを追加で発表する予定だ。

  ダイムラーがこのように大々的なリコール計画を明らかにしたのは、最近、排出ガス操作疑惑に対する現地検察の捜査が進められているためだ。ドイツメディアなどによると、ダイムラーは認証実験時は排出ガス低減装置を作動するようにし、実際に走行する時には作動しないように操作ソフトウェアを装着した容疑がもたれている。ダイムラーは現行法を違反していないという立場だが、疑惑は大きくなるばかりだ。これに先立ち、フォルクスワーゲン(VW)の「ディーゼルゲート」の事例を通じて、ディーゼル車メーカー全体に対して風当たりが強くなっているためだ。

  ダイムラー側は今回のリコールの決定について「自発的な措置」と明らかにしたが、避けられない対応とみられる。排出ガス操作疑惑が広く拡散し、利用者の不安が大きくなり、会社のイメージ打撃も深刻化しかねない状況だからだ。

  ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は「ディーゼルエンジンに対する問題が顧客に対する不確実性を誘発している。そこでわれわれはディーゼル車の運転者に安心してもらい、ディーゼル技術に対する信頼を強化するために追加的な措置を決めた」と明らかにした。

  だが、欧州でリコール対象になる車両と同じエンジンを装着した車両が韓国内でも同じように販売されているため、韓国消費者の不満は大きくなるものとみられる。

  ベンツコリアの関係者は「今回の計画は欧州内の車両に対するものであり、韓国に対しては本社レベルでまだ立場が出されていない。韓国だけでなく、米国など他の国に対する措置がどうなるかはもう少し待ってみなければならないようだ」とコメントした。

  大徳(テドク)大自動車学科のイ・ホグン教授は「同じモデルを販売していても、欧州に対してだけリコール計画を明らかにしたことについて、韓国の消費者は不満を持たざるをえない。韓国で高い販売台数を記録し人気がある状況なので、韓国市場を気にしていないという批判も出てこないとも言えない」と述べた。

  外信が操作の疑いがあると指摘したエンジンは、ベンツの主力ディーゼルエンジン「OM642」「OM651」など。韓国で販売されているベンツのディーゼル車も新型EクラスとCクラスの一部を除けば大部分がこの2つのエンジンを搭載している。韓国環境部では、この2つのエンジンを搭載したベンツ車が国内に47種が輸入されていて、計11万台販売されたものとみられると発表した。
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