【時視各角】袋叩きの境遇になった韓国ウォン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.25 09:14
問題は人民元だが、心配はウォンだ。ウォンはこのところ人民元の「プロキシ(代理)通貨」と呼ばれる。中国経済への依存度がそれだけ高まったという意味だ。今年に入りウォンは人民元に沿って踊っている。人民元との相関係数は0.87まで上昇した。事実上人民元と連動しているという話だ。甚だしくは人民元が下落すると予想しあらかじめウォンが下がったりもする。先週末にウォンが急落したのもそのためだ。韓国銀行と企画財政部が同時に口先介入し一時的に沈静させたが、ウォン下落傾向は元に戻せなかった。
「ウォンから脱出せよ」という掛け声も相次いでいる。モルガン・スタンレーは数日前にウォンを通貨売り優先順位に上げた。やはり▽中国経済と相関関係が高い▽グローバル貿易に依存する▽家計負債が多い――というのが理由だ。フランクリン・テンプルトンは先月、ウォン国債2兆ウォン相当以上を売った。「人民元が危険になればウォンも無事ではいられない」というプロキシ通貨の「代理人等式」が国際金融市場に広がっているのだ。