【取材日記】KTX民営化を支持したと告発…やり過ぎのコレイル
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.18 10:59
「こういうことは初めてだ。専門家の発表が違うというのなら資料をまとめて反論すればよいものの、検察に告発するとは話にならない」。17日、知り合いの交通専門家が興奮した口調で述べた言葉だ。さらに「研究発表の内容に有利・不利を質して法的対応する例など、見たことも聞いたこともない」と語った。前日、コレイル(韓国鉄道公社)の役職員が韓国交通研究院のイ博士を「虚偽事実提示による名誉毀損」で大田(テジョン)地検に告発したことに対してだ。
コレイル側は、「民間事業者がKTXの運営を引き受ければ料金が20%下がる」というイ博士の研究発表内容を問題視した。内容に偏りがあるうえ、コレイルをKTXの運営上弊害が大きい企業に売り渡したという主張だ。2015年に開通する水西(スソ)発KTXの運営を民間に任せようという政府計画を阻止するために総力戦に出ているコレイルとしては、イ博士の発表内容が骨身にしみているのかもしれない。しかし誤った研究結果なら、正確な資料を出して反論すればよい。どちらが正しいのか討論を繰り広げてもよいし、広報戦をしてもかまわない。ところがコレイルは検察告発を選んだ。過度な行動に出たのだ。普段から政府の計画に反対してきた他の専門家でさえも「やり過ぎ」と話すほどだ。