－－最近政府が仁川の永宗島（ヨンジョンド）や済州（チェジュ）に４カ所の複合リゾート設立を承認した。

「その程度の投資では、税収確保や雇用創出などで韓国が望むだけの経済効果を期待するのは難しいだろう」

－－さらにサンズの複合リゾートまで増えれば供給過剰ではないのか。

「私たちが提案したプロジェクトは、運営コンセプトや目指すところが完全に違う。サンズのビジネスモデルは会議やコンベンション、展示産業が核心を成すＭＩＣＥ中心の複合リゾートだ」

－－シンガポールの成功事例が韓国に示唆するものは。

「サンズはシンガポールのＭＢＳに５７億ドル（約６兆５００億ウォン）を投資した。ＭＢＳはシンガポール国内総生産に１．２５％を寄与している。蚕室プロジェクトは１０６億ドル（約１１兆２５００億ウォン）だ。数万件の雇用を作り出し、数百万人の観光客を誘致するだろう」

－－ソウルではなく別の場歩でも可能なのか。

「サンズはＭＩＣＥ事業に焦点を合わせている。ある程度のインフラがそろっていなければならない。それでこそ関連したホテルやレストラン・ショッピングモール・エンターテインメント企業が恩恵を受ける。韓国ではソウルと釜山（プサン）がこれに該当する都市だ」

－－韓国の地方自治体または企業と共同で投資する意向はあるか。

「そうだ。ただし法律が通過しなければならない」

－－日本が２０２０年の東京オリンピックを控えて複合リゾート建設を準備中だ。韓国への「投資期間」はいつまでか。

「締め切り期間は特に定めていない。ただし私たちは２０１８年平昌冬季オリンピック前に複合リゾートをオープンしたいという願いはある。法案が通過して監督体制が用意された後、建設が加速化すれば（平昌オリンピック前のオープンが）可能だと思われる」

◆マリーナ・サンズ・ホテル＝２０１０年シンガポール南部にオープンした８２万６０００平方メートル（約２５万坪）規模の複合リゾート。５５階ホテル３棟に約２５００の客室を備えている。超大型コンベンション施設やショッピングモール、映画館、レストラン、カジノなどで構成されている。


ソウル蚕室に１１兆ウォン賭けるサンズ、「カジノ厳格規制、良い」（傂）