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<コラム>‘キョムタマダ’で韓中の感情悪化防ごう

2008.10.01 13:15
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韓流が最高潮に達したとき、日本では‘嫌韓流’が猛威を振るった。2005年に発刊された漫画「嫌韓流」シリーズは80万部が売れ、一気にベストセラーの仲間入りとなった。しかしこの本の内容は韓流に関するものではなかった。安重根(アン・ジュングン)を貶め、韓日併合の正当性、ハングルと韓国文化の卑下、従軍慰安婦問題、独島(トクト、日本名・竹島)の領有権主張などを盛り込んだ反韓内容がほとんどだ。最近中国での反韓感情が危険水位に達していることも日本の前轍を踏むようで懸念される。

しかし中国人の反韓感情に対する皮相的な考察と一時的な弥縫策では傷は深くなるだけだ。われわれは過去10年を振り返り、数千年の歴史で初めて中国人に対して横柄な態度をとって見下していた期間ではなかったか反省しなくてはならない。中国の空港に着くや、やたらと金を使い、中国人を蔑視し、うぬぼれていなかったか反問してみよう。その間に知らず知らず反韓感情が積もっていったのだ。1億人の視聴者がドラマ『大長今(テジャングム、=宮廷女官チャングムの誓い)』を見て、若者が韓国歌謡とインターネットゲームにはまり熱狂したが、それは一時的な現象で、中国文化が満たせなかったものを韓流が一時的に満たしていただけだったのだ。

 
1992年のロサンゼルスでの黒人暴動の際、韓国系住民が集中的に襲われ大きな被害に遭った。移民の国である米国で黒人はすべての移民者グループから差別を受けてきたが、韓国人らは特にあからさまに差別した。その結果、韓国人が定着するころに起きた黒人暴動で韓国系住民は‘やられたようにやりかえされた’というわけだ。

米国と日本での教訓を手本に、中国内の‘嫌韓’感情を速やかに和らげなくてはならない。このためには両国政府とメディア、民間団体ですべき役割もあり、文化交流レベルですべきこともある。中国内の韓人会を中心に展開する‘キョムタマダ運動’(訳注:キョムタマダ=謙遜かつ温かい心で迫るという意味。韓国語では「キョムソンハゴ・タトゥッタン・マウムウロ・タガガギ」)、韓国内の中国人教会による‘3和運動’は、両国の国民がこれ以上相互感情を高ぶらせないようにするのに大きな効果がある。人民日報でも‘キョムタマダ’運動を大きく取り上げている。政治指導者らも両国間の親善のジェスチャーをより強く表現する必要がある。マスコミは両国間の友誼を害する事案について事前に遮断してこれ以上拡散しないようにし、無分別にあおることがあってはならない。さらには一方的ではない相互交流に立脚した双方向的な文化交流のため政府は積極的な対処をすべきだ。中国の京劇や伝統公演に韓国の一般人が接し、韓国の伝統文化とハングルや歴史を中国人が理解できる道を作り、長期・短期的な対策を立ててしっかりと実践すべきだ。

両国間の物的・人的交流は切っても切れない関係になっているが、まだ両国の国民は互いをよく知らずにおり、誤解もしている。韓流に続き温かい心が込められた双方向的な‘新韓流’で両国国民が心から近づき、互いを思いやる中で‘嫌韓流’は消え去るだろう。

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