韓国銀行の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁が経済成長率見通しを上方修正する意向を示した。

李総裁は２５日に行われた金融通貨委員会本会議で「最近、国内経済は輸出と投資の好調に力づけられて、予想よりも速い成長を示している」としながら「世界の景気回復が拡散したことに伴う輸出好調が直接的原因だ。今後もこの勢いは続いていくものと予想される」と明らかにした。

李総裁は続いて「７月の経済見通しの時は、当初予想したものから（ことしの経済成長率を）上方修正することにならないだろうかと考える」と伝えた。

４月の輸出は半導体や鉄鋼などが好調を示す中で船舶が大幅に増え、昨年同期比２４．１％増加した。５月に入っても連休などによる操業日数の減少にもかかわらず、２０日まで３．４％増加するなど輸出の好調が目につく。

ただ、李総裁は「今後の交易条件の変化や米国の利上げ速度、北朝鮮関連の地政学的リスクなど不確実性が相当あるので、もう少し対外条件の推移を見守らなければならない」と付け加えた。

韓国銀行はこれに先立ち、４月に経済成長率見通しを２．５％から２．６％へ０．１％ポイント引き上げていた。