【時視各角】アイス・バケツ、冷たい現実を見よ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.29 15:58
パク氏は「実際の募金額もそうだが、アイス・バケツ熱風をどのように継続させるかがより大きな心配」といった。瞬間的にイベントの後に訪れる失望を「希望拷問」とパク氏は表現した。スンイル姉弟はルーゲーリック病療養病院の建設を推進して10年目だ。工事費47億ウォンの募金を目標に活動したが、まだ半分の半分にも達していない。助けてくれる有名人が多く、マスコミの注目も少なからず受けたが、自分たちの寄付の現実は容易ではない。熱くなってはすぐ冷める。
10年前だった。中央日報は調査報道「ルーゲーリック、目で書く」を通じてルーゲーリック病患者の現実を特集した。瞳を除く全身が硬直したパク・スンイル氏は眼球マウス装備を使って1文字ずつ大変そうに電子メールを送ってきた。報道直後、当時の保健福祉部長官(故・キム・グンテ)もスンイル氏の家を訪ねた。報道で触発された関心は、長引かなかった。2009年に取材文を集めて『目で希望を書く』を出版した。これを機に療養病院の建設運動は動力を得るようだった。KBS(韓国放送公社)など地上波が特集ドキュメンタリーもつくった。だが世間の注目はその時だけだった。筆者もやはり希望拷問の加害者側にいたかもしれない。