【コラム】中国発スモッグと核の冬=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.03.03 16:53
1883年8月のインドネシア・クラカタウ火山の爆発は規模の面で最大だ。空高く上がった火山灰と粉塵は高空の気流に乗って世界に広がった。このため翌年の北半球の平均気温は1.2度も落ちたという。気温は1888年になって平年水準を回復したほどだ。5年間、全地球的な気候変化をもたらしたのだ。
英語の参考書に例文として「南部カリフォルニアでは雨がほとんど降らない(It seldom rains in southern California)」という内容があるほど乾燥した南部カリフォルニアは、類例のない“水爆弾”を受けた。1883年7月から1884年6月までの1年間、ロサンゼルスは969.8ミリ、サンディエゴは659.6ミリの降雨量となった。現地の住民はその年を「水の一年」と呼んだ。