日本法務省は17日、凶悪犯罪の死刑囚ら3人への死刑を執行した。今年に入って10人目となる。
これで昨年9月に福田康夫首相がスタートして以降処刑された死刑囚は13人に増えた。死刑確定の後、執行までの期間も以前の3年~11年8カ月から2年4カ月までと大幅に短縮された。鳩山邦夫法相は歴代法相としては最多の執行人数となった。
この日、刑を執行した3人のうちには、88-89年、世間をぞっとさせた「幼女連続誘拐殺人事件」で誘拐・殺人罪などに問われた宮崎勤死刑囚(45)が含まれていた。宮崎死刑囚はわいせつ目的で埼玉県と東京都で4~7歳の女児4人を誘拐、殺害後、女児の遺骨を入れた箱を被害者家族に送った。またマスコミと犠牲者家族ら宛てに相次いで手紙を送るなどの大胆さも見せ、精神病的な犯罪行為はわいせつ物が氾濫する日本社会に大きな警鐘を鳴らした。