【社説】韓国外交、米朝直取引から疎外されては大変なことになる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.12 09:26
北朝鮮のミサイル挑発が続く中で、ドナルド・トランプ米大統領が韓米合同演習に反対する北朝鮮の肩を持つ言及をしたのは真に懸念されることだ。合同演習の費用にもケチなトランプ大統領をそそのかして韓国の安保の梁である韓米同盟を崩そうとする試みが奏功しているという兆しであるためだ。
トランプ氏は10日(現地時間)、ツイッターを通じて金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の長い親書を受けたとし『手紙のほとんどはとんでもなくて高価な韓米合同演習に対する不満だっが」と明らかにした。また「その演習は(実際に)そうだ」と付け加えた。金正恩氏の主張に相槌を打ったわけだ。現在のトランプ行政府は防衛費分担金を既存の5倍である50億ドル(約5300憶円)に引き上げてほしいと求めているという。トランプ氏の今の発言から見てお金をさらに払わなければ合同演習も中断させる勢いだ。北朝鮮の策略通りだ。
さらに憂慮されるのは合同演習をなくそうとする動きが韓国の頭の上で米朝間に直接行われているという事実だ。今回、金正恩氏の親書も米政府高官が板門店(パンムンジョム)で北朝鮮側の要人から受けてワシントンに送ったものという。米朝間の「韓国パッシング」が定着すればただ事ではない。北核解決と米朝関係の正常化などの韓半島(朝鮮半島)の平和プロセスが実現しても韓国の立場がきちんと反映される可能性が小さくなるに間違いない。