【コラム】韓国が英国のようにならないためには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.09 10:42
英国でサービス業は平凡な地域出身の平凡な人々が働いている産業部門だ。だが、サービス業の雇用は小売業やコールセンターなどの分野に限定される。それすら雇用数は多くなく、ただ最小の賃金を支払う。キャリアをしっかりと積む機会がほとんどない雇用だ。その結果、人々は悲惨だ。お金もなく野望もない。一部の都市の貧民街で平均寿命は60歳を少し超える程度だ。犯罪と麻薬問題も深刻だ。「あなたの人生をちょっと整頓してみてください」と促すには悲惨な境遇の人がとても多い。数百万人だ。過去には少数が悲惨だった。「システム自体に問題があるのか」との疑問が起こる。
スイスに数カ月滞在する前まではこうした状態が「正常」と考えた。スイスは賃金が途轍もなく高い水準だ。スイス全域を回って目撃したのは平凡な人たちが高い賃金をもらって働く先端製造業の現場だった。労働者の子どももとても安らかな環境で育っていた。また、明るい未来が彼らを待っていた。