放射線で「韓国の国花」ムクゲ誕生…未来技術利用した「育種の世界」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.20 11:33
直径5センチメートル未満の小さな一輪の花が木に咲いた。植木鉢に植えられた木の丈も約30センチメートルと小さい。小さな木に小さな花が咲き、可愛らしい。花の正体はまさにムクゲの新品種「コマ(ちびっこ)」だ。普通花の木の丈が3メートル以上に大きく育ち、花の大きさも直径7.5センチメートルのボリュームのあるムクゲがどうやってこんなに小さくなったのだろうか。それは放射線育種技術を利用し、既存の品種を改良したためだ。サイズが小さいだけでなく病虫害にも強く室内で育てるのに適している。
韓国原子力研究院は19日、2006年に初めての開発に成功した「コマ」の品種保護権を民間企業に移転することにしたと明らかにした。移転対象企業は植物工芸文化商品専門企業(株)HENで18日に原子力研究院と技術実施契約を結んだ。定額技術料4500万ウォン(約444万円)に年間売上額の3%を経常技術料として支払う条件だ。病虫害に脆弱でサイズが大きいため今まで観賞用として栽培しにくかった国花が大衆化する基盤が作られたわけだ。また、放射線育種技術を事業化して活用することに成功したという意味もある。