【中央時評】だれも災いを代わりに防いではくれない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.19 13:10
セウォル号沈没事故で全国が悲嘆に暮れているが南北関係すらも尋常でない。公式接触が中断されたのはすでにかなり以前のことで、軍事的緊張は日増しに高まっている。相次ぐミサイル試験発射と西海(ソヘ、黄海)での軍事訓練、無人偵察機浸透まで敢行した北朝鮮は4度目の核実験と長距離ミサイル試験発射まで予告している状態だ。これに対し国防部のキム・ミンソク報道官は北朝鮮を「早くなくならなければならない国」と公開的に批判し、北朝鮮側は「全面報復戦」と「ソウル打撃命令」で応酬した。
北朝鮮の“言葉の爆弾”を浴びせるのはきのうきょうのことではないが、大規模衝突の暗雲があたえる不安感は無視し難い。いくら強い軍事的抑止力も状況が一旦限度を超えれば大きな意味はないという点に注目しなければならない。だれが勝つかと関係なく途方もない数の人命損失と莫大な財産被害を受けるほかないということは言うまでもない。抑止や勝利より予防がはるかに重要である理由だ。