外交もリセットが必要、政界は外交の脱政治宣言を=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.01.09 16:28
韓半島周辺の利害当事国がこのように韓国政府を対象に相次いで強硬な態度に出るのは、韓国国内の政治的状況を十分に活用しようとする戦略があるというのが外交界の共通した分析だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席を務めた千英宇(チョン・ヨンウ)韓半島未来フォーラム理事長は「大統領の弾劾政局を迎え、韓国政府がまともな外交的力を発揮するのが難しい環境だと判断した周辺国がこの機会に付け込んで韓国の外交政策を揺さぶろうとする誘惑に落ちやすい状況」と診断した。
申ガク秀(シン・ガクス)元駐日大使も「北東アジア情勢の不確実性がますます大きくなっているため、韓半島周辺国の指導者は一種の『マッチョイズム』の誘惑に落ち、力で押しつけようとする傾向を見せやすい」とし、「このような構図で韓国政治が揺れると、その隙間に付け込んで実力行使に出ようとするだろう」と分析した。外交界では、韓国で次期政府が発足する場合、外交安保の基調がどのように変わるか予断を許さないだけに、予め機先を制すという意図も含まれていると見ている。