米中の南シナ海対立に困惑する韓国、顔色うかがい過ぎれば干渉自ら招く(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.10.26 09:48
米中の間で選択を強いられる状況に置かれないようにする予防的外交が必要だという提案も出ている。文正仁(ムン・ジョンイン)延世(ヨンセ)大学教授は「最悪のシナリオに備えなければならないのは正しいが、それまでは難しい選択に迫られないよう予防的外交に積極的に取り組まなければならない」と話した。国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)院長も「私たちが押されてどちらか一方を選択する状況が来れば、私たちが自ら従属する最悪の外交政策になる」とした。
しかし米中関係を対決構図だけで見る理由はない。経済的に米中は「グローバル化の同業者」でもあるからだ。中国の成長エンジン(輸出製造業)は事実上米国など西側の資本が戻している。米国主導の世界経済秩序はこれまで中国に成長の果実を抱かせ、今後もそうするというのが専門家たちの大半の意見だ。7%台の成長に執着している習近平政権にとって経済は重要な政治資源でもある。