【コラム】韓国経済には石灰よりも堆肥を撒け(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.10 13:29
まだ小作農が多かった1950年代末期、田舎の中学校の農業時間。肥料を説明していた先生が小作人の農作業は小作期間により変わると話した。長く小作しようと考える小作人は農地の地力をしっかりと維持する。小作が今年で終わると判断すれば小作人は石灰を少し多めに撒く。酸性である土にアルカリ性の石灰が混ざると滋養分がたくさん染みだし作物が良く育つ。そのためその年の収穫は多いが、肥料をたくさん撒いて地力を補充しなければ次の年からは収穫が平均を下回ることになる。
人の判断にタイムホライズンが決定的影響を及ぼすということを私はその時初めて学んだ。その人ごとに自身の置かれた境遇に合うタイムホライズンを選んでそこに合わせ判断する。任期が5年である大統領にタイムホライズンは5年を超えられないので5年以内に効果を出せる政策だけが採択される。