【中央時評】イヴァンカと金与正の「平昌出会い」を夢見る(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.12 14:50
イヴァンカと金与正(キム・ヨジョン)、2人が平昌(ピョンチャン)で遭遇する可能性があるという推測性報道に接した時、事実と虚構をもっともらしく混ぜ合わせた「小説」だと考えた。ドナルド・トランプ米大統領の長女でホワイトハウス選任顧問であるイヴァンカ、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の妹で党政治局候補委員である金与正…。2人の女性実力者の出会いの可能性は希薄だ。トランプと金正恩が戦争危機が漂う韓国に自身の血縁を送るのは賭博に近い。ところで、このでたらめな虚構が少しずつ事実の枠組みを築いている。
端緒はトランプが切った。彼は4日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で「平昌冬季オリンピック(五輪)に家族を含む高位代表団を派遣する」と述べたが、「家族」という表現を使った。マイク・ペンス副大統領夫婦が代表団を率いることにしたが、家族は未定だ。トランプがイヴァンカを代表団の一員として派遣する案を議論したとロイター通信は伝えた。イヴァンカの確率が高いということだ。
私はイヴァンカの平昌訪問を待ちこがれている。イヴァンカは韓米同盟の象徴になることができる。平昌は南北が銃砲で対立する非武装地帯(DMZ)からわずか数十キロメートル離れたところにある。愛する長女をこのような危険地域に送りだす行為より同盟を誇示する強烈なジェスチャーがほかにあるだろうか。中国の習近平国家主席や日本の安倍首相がいない状況で韓国民に対するトランプの誠意は際立つだろう。