消える階層移動…45%が「私は下層」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.13 08:47
ソウル恩平区(ウンピョング)に住む会社員ユさん(34)の父は20年前の通貨危機当時に会社をやめた。退職金で焼肉店・チキン店を経営したが、残ったのは借金だけだ。息子のユさんも事情はよくない。ソウルのある大学を卒業して就職の関門を突破したが、貯金は少ない。父の借金を代わりに返済してきたからだ。2年前に結婚して娘がいるが、ユさんは心配が多いという。「共働きだが、家賃が上がって苦しい。子どもの塾代も上がり、今までの生活を維持できるか分からない」。
自分よりも娘・息子が良い生活を送る世の中。すべての親の希望だが、韓国では難しい。統計庁が12日に発表した報告書「韓国の社会動向」によると、昨年30代の10人に6人(57.1%)は子どもの世代の階層上昇に否定的な回答をした。2006年(30.2%)に比べて倍に増えた。全年齢帯で「階層移動は難しい」という回答が年々増えている。過去10年間に何があったのか。「階層はしご」を上ってより高いところに進む手段は多くない。ただ、学歴と職業は階層を上げる動力になる可能性がある。現在の30代はこれらすべてで挫折を味わった世代だ。