【コラム】「失われた日本」よりも深刻な韓国の青年失業(1)

【コラム】「失われた日本」よりも深刻な韓国の青年失業(1)

2016年09月09日08時29分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  映画『トンネル』の終わりの部分で主演のハ・ジョンウ氏はトンネルに入っていく時にとても緊張する。トンネルが崩れ30日以上閉じ込められていたトラウマのせいだ。こうした経験がない人々も、トンネルを通り過ぎる時はたいてい緊張する。陰湿さのためだ。トンネルを通り抜けたのに続いて再びトンネルが現れると、なぜか不安になる。日本経済がこうだった。いつも悪かったわけではなかった。たとえば2003~2007年は大丈夫だった。グローバル金融危機が迫りながらつまずいたのだ。トンネルを通過したと安心すると、再びトンネルに入ることが繰り返された。トンネル、すなわち景気低迷が日常化したのだ。経済が良くなってもすぐに再び悪くなるだろうと思いながら日本人たちが備えていた理由だ。トンネルが相次いで出てきたら車のヘッドライトをつけっぱなしでいるように。消費不振が長期化した理由だ。物価がもっと落ちるはずなのに、なぜ今消費するのかと言いながら。日本経済が何と20年も失われたのはこうした自暴自棄と無気力のためだった。

  経済はもともと好況と不況を繰り返す。今は大変でも近い将来に良くなるという信頼があるのはそのためだ。だが日本経済にはそれがなかった。韓国の経済も大きく異ならない。良くなったかと思えばすぐにトンネルの中に入ることが繰り返されている。深くて陰鬱なトンネルがすぐに出てくると考える人々がどんどん増えた理由だ。やはり無気力と自暴自棄が広がっている。

  青年失業も同じだ。明確な解決法がない。せいぜい青年人口が減るまで持ちこたえろという。海外の仕事を探せ、目の高さを下げて中小企業に行け、企業家精神で武装して創業戦線に出ていけなどなど。要するに「青年たちよ、現実を直視して自ら生きる道を探せ!」ということだ。間違った話ではないが、中高年世代の無責任さを表わした事例でもある。

  日本も青年失業が深刻だった。長期停滞が始まった1990年代から青年失業率が急激に高まった。2~3%に過ぎなかった青年(25~29歳)の失業率が95年に4.3%、2000年には6.2%に上昇した。20~24歳の失業率も同じだった。韓国も2014年から青年失業率が急激に高まった。25~29歳の失業率は8%台、20~24歳は10%台に上った。さらに今年に入ってからは青年(15~29歳)の失業率が二桁を行き来している。ここ数年間で青年失業がどんどん増えた理由はだいたい2つだ。

  最初は青年人口の増加だ。20~29歳の人口は94年から減ったが2年前からはむしろ増え始めた。25~29歳の人口も同じだ。99年から減り続けて今年は増え始めた。人口が多いベビーブーマー(1955~63年生まれ)の2世、いわゆるエコー(echo)世代の影響のためだ。いずれにせよ今後4~5年間は年平均20万人程度の青年が雇用市場にさらに出てくる。

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