最近、インドネシア・バウバウ市に住む人口6万人のチアチア族がハングルを文字に採用した。 563年のハングルの歴史で意味深い事件だ。 ハングルについて改めて考えさせる。
「メリメの書き取り」(La dicte de Mrime)というフランス語の書き取りは、作家であり史学者のプロスペル・メリメ(1803-70)が作った。 3分の1ページにもならない分量だが、ナポレオン3世は75カ所を、アレクサンドル・デュマは24カ所を間違ったという。 デュマは「モンテクリスト伯」と「三銃士」を書いた大文豪だ。 フランス人はフランス語が世界で最も美しい言葉と自負するが、文字体系が難しく複雑だ。
韓国のハングルがどれほど優秀な表音文字かは、このように他国の文字体系と比較するとよく分かる。 ハングルが習いやすいため、韓国は短期間で識字率を高めることができた。 解放直後、非識字者率は78%だった。 1958年には10%に減った。 現在は約1%だ。 しかし識字率の向上は自ずと進んだわけではない。 李承晩(イ・スンマン)大統領が成し遂げた革命的教育改革の結実だった。 国と政府の役割がそれほど重要だった。