東レ、赤字の時期にR&D増やす逆発想で炭素繊維世界トップに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.12 14:49
「ドットコムバブル」が消えた2001年、日本の先端素材企業の東レに初めて危機が訪れた。1926年の創社以来初めて188億円の営業赤字を出したのだ。すぐに非常経営対策会議が開かれた。ここで東レの経営陣は予想外の決定をした。赤字にもかかわらず基礎技術の研究開発(R&D)費用を増やした。事業の縮小や生産施設を撤収もなかった。
先月、静岡県三島の東レ総合研修センターで会った日覚昭広東レ社長は中央日報のインタビューで「危機の中でも高付加価値事業のR&Dを継続したことが、現在の東レが世界的な競争力を確保した秘訣」と強調した。東レは航空機・エコカーなどの新素材で注目されている炭素繊維の世界トップ企業だ。過去4年間は連続で過去最大実績を更新し、日本企業の復活に力を与えている。以下は一問一答。