<世界革新企業家、未来50年を語る>(6)ロレアルグループ会長 …「共有ビューティー」(上)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.02 14:55
1909年フランスで誕生したロレアルグループの歴史は、世界の化粧品産業の歴史であり「企業の買収・合併(M&A)」の歴史でもある。1964年にランコムと合併、1970年ビオテルム買収、1985年ラルフローレン(香水)買収、1996年メイベリン・ニューヨーク買収、2000年キールズ買収、2006年ザ・ボディーショップ買収、2008年イヴサンローラン(化粧品)買収…。
結果は世界1位の化粧品企業への成長だ。現在、世界の化粧品市場での占有率は12.5%。約20億人の顧客が毎年60億個のロレアル化粧品を使っている。だが成長はもはやロレアルの話題ではない。2011年からロレアルグループを率いているジャン・ポール・アゴン(Jean-Paul Agon)会長兼CEO(59)は「世界各地で起きている巨大な危機を企業が知らないままでいる時期は過ぎた」と断言した。企業が「倫理」を持ってビジネスをするのは道徳的義務ではなく企業の「死活をかけた挑戦(vital challenge)」というものだ。