－－英国フィナンシャルタイムズ（ＦＴ）の「１００大ブランド」調査でバイドゥは昨年３３位、韓国の代表企業サムスン電子は３０位だった。今年バイドゥは、サムスン電子（２９位）を抜いて２５位に躍進した。急成長したバイドゥの成長の秘訣は何か。

「『技術の力』だ。バイドゥのユーザーが見るのは簡単な検索の窓だ。だがその背後の技術は、絶えず発展している。言語識別技術、イメージ識別技術は世界的水準だ。例えば道を歩いていて見つけた美しい花の名前が思い出せない時、携帯電話で写真を撮ってバイドゥのイメージ認識を経れば、花の名前や生物学的な属性まで知ることができる。今年の前半期にはアンドリュー・ング氏（人工知能研究分野の世界第１人者）といった最高の科学者を参加させて『バイドウ大脳』の研究をしている（バイドゥは今年前半期、グーグルに対抗するため米国に人工知能研究所を設立した）。すでに２００億個の実験用神経細胞を主軸に２～３歳児の知能レベルの技術を確保した。今後１０代の青少年知能レベルに上がることになれば技術はより一層革命的に変化することになるだろう」

－－韓国企業と協力する分野があるとすれば。

「今後もインターネットは私たちの生活を多彩かつ強烈に変化させるだろう。ソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）は最近数年間のインターネット発展の重要な方向性の１つだ。内部会議でもＳＮＳを抱えて出て行かなければいけないと強調している。韓中両国のＳＮＳ協力も進展を見せている。バイドゥは中国インターネット文化の集結地だけではなく、韓流ドラマや歌を含めた韓国文化が中国で影響を拡大するプラットホームだ。韓流ファンのコミュニティサイトで活動している中国ブロガー数は、韓国総人口の４０％に及ぶ２０００万人を超えた。このほか技術研究分野でも中国と韓国企業間の交流と協力の余地があると信じている」

－－バイドゥはＳＭエンターテインメントと協力することにしたが、本格的な韓国進出はいつか。

「中国でＳＭの音楽とプロモーションビデオについての版権を持つ予定だ。これは韓中の多国籍協力だけでなくインターネットとエンターテインメント産業の戦略的な連携として両国の大きな関心を得ている。今後こうした機会が多くなると信じている。中国はインターネットユーザーの規模面では世界的だ。一方、韓国はスピードが速い。中国で成功した事業モデルを韓国でやってみたい。特にフォトワンダー事業を韓国に進出させる予定だ。時期は具体的には決めていない」


「バイドゥは中国内の韓流拡大のプラットホーム…スピードの韓国に進出したい」（１）