政権と足並みそろえたが…翼が折れた東芝(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.23 10:32
東芝経営陣はなぜ原発事業に無理に進出したのだろうか。韓日産業技術協力財団のイ・ウグァン研究委員は「東芝特有の政経癒着文化」を指摘する。当時、日本経済産業省は原発事業を国の新しい成長動力として育成することを決め、政策を積極的に推し進めていた。イ委員によると、東芝の社長・会長出身で構成された相談役・顧問グループがこのような政策的な要求に足並みを揃えるよう経営陣を説得した。本人が経団連のような経済団体で活動するために政権と結託したのだ。イ委員は「事業部間の壁が厚い東芝には、グループ全体図を見て投資を決める経営者がいない」と説明した。
一時、世界を牛耳った日本の製造業が力を失ったのも東芝の不振と無関係ではない。白色家電やTV・スマートフォンのような電子完成品事業が力を失い、半導体産業は国内市場を失って、激しい世界競争から駆逐された。日立やエルピーダのような綺羅星のような日本半導体メーカーが次々と崩れ、東芝も半導体事業に対して攻撃的に投資できなかった。