アベノミクス黄金コンビの亀裂…日本経済“折れた矢”の危機(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.09 09:25
先月12日午後5時、東京・永田町の首相官邸4階会議室。安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官ら政権の核心人物らがテーブルを囲んで座った。日本の経済政策方向を決める最高意志決定機関である「経済財政諮問会議」。議長は安倍首相だ。
会議席の隅に座っていた日本銀行の黒田東彦総裁が突然手を挙げた。「これから私が話すことはオフレコ(非公開)にしてくれたらと思う」。あまり発言することがない黒田総裁が、それも発言のオフレコを要求し参席者の顔には瞬間的に緊張が流れた。
現在議事録に残っている黒田総裁の発言は、「財政健全化を強く期待する」という原論的な3つの文章。A4用紙にわずか7行。時間では数秒の分量だ。しかし「本物」は違った。彼は10分近くジェスチャーを使って熱弁を振るった。安倍首相と舌戦まで行った。日本政府のある関係者は、「この日の会議は安倍政権の転換点になるだろう。なぜなら“アベノミクス”の二本の軸だった安倍首相と黒田総裁の蜜月関係がこの日を基点に事実上下り坂に背を向けたため」と話した。