【グローバルアイ】韓国銀行が失敗すれば
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.02 07:39
米連邦準備理事会(FRB)を率いるジャネット・イエレン議長には「ベルベット手袋の中の鋼鉄の拳のようだ」という評価を受けている。韓国の言葉でいえば外柔内剛が一致する。温和な容貌だが、政策を進める時は強烈なカリスマがあふれる。1月9日にホワイトハウスで議長指名受諾演説をする時、イエレン議長は声を詰まらせた。「まだ多くの米国人が仕事を見つけられず、どう家族を扶養するか心配している」という部分だった。鋭い人なら、その時に読み取るべきだった。雇用が十分に増えるまではイエレン議長が量的緩和とゼロ金利をやめないことを。米国の失業率が6年ぶりに最低水準に下がり、利上げ要求が続出しているが、イエレン議長は不動の姿勢だ。
とはいえ、FRBの通貨政策がイエレン議長一人によって左右されると考えれば大きな誤算だ。FRBを動かすのはFRBの目標だ。目標は最大雇用と物価安定の2つだ。金融危機で景気が極度に沈滞すると、FRBは物価目標値をインフレ2%に設定した。FRBの類例がない通貨量供給は、目標達成のために熱心に金融を緩和しているとみればよい。
こうしたFRBに対する市場と大衆の信頼は厚い。最近のように利上げの時期をめぐりFRB内部で不協和音が出ている時でも、FRBが与えられた使命に向かって忠実に動くという点は疑われない。