<Mr.ミリタリー>45年ぶりに航空戦力を取り戻した韓国海兵隊…彼らの切迫感(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.12 14:26
韓国海兵隊がついに機動ヘリコプターを保有することになった。10日、浦項(ポハン)海兵第1師団で、国産のスリオンヘリコプターを上陸機動用に改造したマリンオン(Marineon)2機が引き渡された。チョン・ジング海兵隊司令官は「翼を失った海兵隊がまた翼をつけることになった」と語った。しかし海兵隊の前途は依然として険しい。海兵隊の兵力は世界で2番目だが、保有する装備はみすぼらしい。海兵隊が厳しい環境の中で変化を図っている。
第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を描いた映画『プライベート・ライアン』(1998、スチーブン・スピルバーグ監督)を見ると、海兵はノルマンディーのオマハ・ビーチに到着する前からドイツ軍の銃と砲弾で犠牲になる。ドイツ軍のバンカーから飛んでくる機関銃に20歳過ぎの海兵たちが倒れていく。太平洋戦争での硫黄島上陸作戦を映画にした『父親たちの星条旗』(2006、クリント・イーストウッド監督)でも上陸を試みる海兵隊将兵の被害は言葉を失うほどだ。1945年2月16日から3月26日にかけて繰り広げられた硫黄島戦闘で、米軍は戦死者が6821人、負傷者が1万9189人にのぼった。太平洋戦争当時はまだ米海兵は現在のような上陸機動ヘリコプターがなく、海岸に人海戦術式で上陸したため、大きな犠牲を覚悟しなければならなかった。「戦闘に敗れれば死ぬ」という海兵隊精神はこのような悲劇の産物だ。上陸した以上、退くところがないからだ。