いまは違う。各国が大小の病気にかかっている。相対的にしっかりしているという米国も世界経済沈滞の罠にはまり身動きができなくなっている。昨年の世界貿易量は11.8%減少した。韓国の最大貿易相手国である中国は改革開放以降に事実上初めての経済危機を迎えた。中東の産油国は原油安で苦戦中だ。競争が激しく韓国製品を買う所はない。ウォンの価値が下がっても輸出は減っている。
国内環境も良くない。企業のファイティングが明確に減った。97年に企業は過度に事業を展開し窮地に追い込まれた。規模を拡大するためにお金をたくさん借りたのが禍根だった。流通・レジャーのように不慣れな分野に進出して苦い経験をしたりもした。無理な経営という非難を受けた。だが何かをしてみようという企業家精神があふれていたことも事実だ。いまは企業が萎縮している。意志決定も遅い。新成長動力を開発したり有望な業態に転換するのに一歩ずつ遅れている。