新たな通貨戦争の予告…ドルの覇権に挑戦するユーロ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.08 11:36
1971年に金を基盤としたドル中心の世界通貨体系のブレトンウッズ体制を破ったニクソン政権は代案として石油を選択した。世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアを圧迫し原油決済通貨としてドルを使うようにさせた。中東や新興国は石油やガスを売ってドルを受け取り、再びこのドルで商品を買った。オイルショックとベトナム戦争、イラク戦争、金融危機に競争先進国通貨の挑戦まで数多くの山場があったが、米国は40年以上にわたり世界の基軸通貨としてのドル覇権を守った。
米国系に劣らぬ石油権力を持っていてもドルだけ使わなければならなかった欧州系石油企業の不満は大きかった。サパン財相の主張にフランスの石油業界が肯定的姿勢を見せた理由はここにある。フランスの石油最大手トータルのドマージュリー最高経営責任者(CEO)は「1バレル当たりの石油価格はドルで告示されるが、石油をドルだけで決済しなければならない理由がわからない。ドルとユーロの為替相場に基づいてユーロで決済することに石油会社が同意すれば良いことだ」として新たな次元の通貨戦争を予告した。