「独島は日本領ではない」日本の良心、内藤正中教授が死去
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.24 11:02
「独島(ドクト、日本名・竹島)は日本の固有領土」という日本政府の主張を虚構だと批判してきた島根県立大学名誉教授の内藤正中氏が他界した。83歳。朝日新聞は「内藤教授が16日に死去した。葬儀は家族と知り合いを中心に18日に行われた」と21日に報道した。新聞は内藤教授について、自由民権運動と島根県の近現代史などを幅広く研究した学者で、島根大学付属図書館館長と法文学部長を歴任し、独島問題などで積極的に発言したと評価した。
日本最高の独島専門家だった内藤氏は1990年代半ばに鳥取短期大学に教授として在職し、「鬱陵島(ウルルンド)と独島は鳥取藩ではない」という鳥取県の史料を発掘した。これは1695年に徳川幕府の質問に対して鳥取藩が答えた資料で、徳川幕府はこの回答を基に1696年に「鬱陵島渡海禁止令」を出した。内藤氏は関連資料発掘から約20年にわたり「独島は日本の固有領土ではない」と主張してきた。
9月に野田佳彦首相が独島の領有権を主張する発言をすると、「野田首相の主張はおかしい」と正面から反論した。特に2008年に日本外務省が「竹島10問10答」というパンフレットを製作配布した時は、これを批判する「竹島=独島問題入門」という小冊子を作ることもした。内藤教授は小冊子を作った理由に対し、「多くの日本人は独島について知っていることがなく、関連する本をいくら読んでも理解するのが容易でない。結局(政府が定めた資料集を)教育現場の教師たちが参考にすることになるはずだが(これは誤ったこと)」と説明した。