台風18号、韓国南部に大きな被害…「10月としては異例」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.06 15:29
今回の台風が残した記録の中で目につくのは、5日未明に済州道翰京面高山里(ハンギョンミョン・コサンニ)で測定された瞬間最大風速だ。ここで記録された秒速56.5メートルは2003年9月の台風14号(マエミー)当時の秒速60メートル、2002年8月の台風15号(ルーサー)時の56.7メートルに続き歴代3番目となる強風だ。秒速56.5メートルの風は風力(風の強さ)を区分するビューフォート風力階級(Beaufort wind scale)でも最高等級である12等級(颶風、秒速32.7メートル以上)に相当する強風だ。大木が倒れ、一定の重さを持つ物はすべて吹き飛ばされることはもちろん、建築物まで被害を受ける水準だ。南海岸の麗水(ヨス)・統営(トンヨン)・巨済(コジェ)などでも瞬間最大風速が秒速40メートルを越えた。
今回の台風は大量の雨も伴った。この日一日、済州道漢拏山(ハルラサン)ウィッセオルムには592.5ミリ、蔚山蔚州郡(ウルサン・ウルチュグン)319ミリ、慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)277.5ミリの豪雨が降った。特に、ウィッセオルムの場合、この日未明に1時間に173.5ミリの強い雨が降った。