韓経:【コラム】韓国に来た看護師たち
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.12 11:15
韓国に初めて足を踏み入れた外国人看護師は米国長老会所属の女性宣教師アニー・エラーさん(1862~1938)だ。エラーさんは1884年にボストン看護学教を卒業した後、布教部総務の要請を受け、翌年朝鮮を訪れた。当初2年だけ働いてから米国に戻る予定だったが、明成(ミョンソン)皇后(閔妃)との出会いがエラーさんの運命を変えた。
明成皇后は西洋医療機関である済衆院(チェジュンウォン)に女性の主治医を要請した。しかし、済衆院には女性の医師がいなかった。医師のホーレス・アレン氏はエラーさんに明成皇后を診察するように言い、処方は自身が出した。明成皇后はエラーさんを寵愛し、正二品(チョンイプム)の皇后専門担当主治医に任命した。エラーさんは明成皇后が1895年に殺害された後、43年間貧しい人々を世話し、他界した。ソウル楊花津(ヤンファジン)にあるエラーさんの墓碑には「正しく生き、隣人を愛そう」という文が記されている。